「片頭痛」は頭痛だけではなく、吐き気を催し実際に嘔吐する事もあり、日常生活に支障をきたすほど強い脈動性の痛みを伴います。
長い場合では3日間近く痛みが続く事もありますが、頻度は個人差が激しく多ければ毎週、少なければ年に数回しか発症せず、発作時以外は全く痛みません。15歳以上の日本人の8%以上が偏頭痛に悩まされています。
また、閃輝暗点と呼ばれる、視界に光るジグザグの線が見えたり視野が狭くなったり、手が痺れるのが片頭痛の前兆です。
偏頭痛は女性によく起こりますが、一方「群発頭痛」は主に男性に発症し、数ある偏頭痛の中でも最も痛いと言えます。
群発期(季節の変わり目など特定時期)には毎日、しかも1日10回近く起きる発作は15分から3時間程度続きます。流涙や鼻づまり、鼻水や結膜充血といった自律神経症状も同時に起きます。寝ていても目が覚め、壁に頭をぶつけてしまうほど激しく痛むので、睡眠不足になります。
また群発頭痛は音過敏の症状を伴う事もある事から、三叉神経痛や片頭痛と誤診されるケースもあります。比較的珍しい部類に入りますが、片頭痛同様、群発期以外に痛む事は皆無です。
次に、筋肉や精神的な緊張からくる、緊張型頭痛があります。
頭が重く、「ヘルメットをかぶっているよう」だと表現する人もいますが締めつけられるような圧迫感があり、徐々に痛みは強くなります。
偏頭痛全体の代表で、頭痛を訴えて受診する8割はこの緊張型頭痛と診断されます。精神的・身体的ストレスが原因ですが、1週間近く続く頭痛を引き起こすのが特徴です。
中高年に多く発症し、肩こりや眼精疲労、めまいや全身の倦怠感を併発します。ストレスの多い現代社会特有の病気で、現在は日本人の20%以上がこの頭痛を持っていますが、今後この数字は間違いなく上がるでしょう。
また眼・鼻・口腔内疾患に伴うタイプの頭痛があり、緑内障・副鼻腔、顎関節症などの患者さんに併発します。
その他頭部の神経痛として、後頭・三叉・舌喉神経痛などもありますが、最も深刻なのは脳腫瘍やくも膜下出血といった頭蓋内疾患を原因とする頭痛です。悪性の場合は発作後に重大な障害を残したり死に至ることがあります。